FC2ブログ

エルの航海日誌
大航海時代OnlineのNotosサーバーを活動する、苦悩と攻防の日々の記録です。

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Date : --.--.-- -- --:--  スポンサー広告| コメント(-)|トラックバック(-)
帰還の匣
副官を雇用できると便りを貰つたので急ぎ帰省した。

印度を離れる航路は空いてゐた。
この船にはくたびれた船員がわづかに乗つているだけだ。
休日でも無いのに欧羅巴に向ふ者など誰も居らぬのだらう。

何と今日は良い天氣だ。
潮風が額に心地良い。僅かにブルターニュ半島の匂ひがした。何と心地良い。

連日の冒険が祟つてすつかり寝入つてしまつた。

何時の間にか前方に船が一艘漂つて居た。

男は匣を持つてゐる。
「ほう」
匣の中から聲がした。
鈴でも転がすやうな鳥の聲だつた。

「聴こえましたか」
男が云つた。
「誰にも云はないでくださいまし」
男はさう云ふと匣の蓋を持ち上げ、こちらに向けて中を見せた。

匣の中には綺麗な不死鳥がぴつたり入つてゐた。
燃へるやうに紅ひ綺麗な鳥だ。
鳥はにつこり笑って
「ほう、」
と云つた。
ああ、生きている。
何だか酷く男が羨ましくなつてしまつた。

続きを読む

スポンサーサイト
Date : 2006.03.16 Thu 13:06  大航海時代| コメント(3)|トラックバック(0)
 

  

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。